今日のワイドショーで最も気になった話題は、『とくダネ!』に
橋下市長が生出演して、
大阪市立桜宮高校入試中止問題について、小倉キャスターとやりとりをしたことです。
この件については、ネットの中でも、いろいろと話題になっていたようです。
そもそもが、以前、この問題に関して、小倉キャスターが、入試の中止はやりすぎではないかという旨の発言をしたことに対して、橋下市長が自身のTwitterで「小倉氏は実態を知らず・・・間違っている」というツイートをしたことに端を発しています。
橋下市長の発言を、簡単にまとめてみました。
Q 体育系学科を新普通科として受験させ、体育学科の入試を中止することはプラスになるのか?
プラスになる。
現在の教育委員会と学校の状況を見て、新入生を迎えられるような状態にない。
学校そのものを立て直す必要がある。
Q 体育科→普通科の意味は?
受験生への配慮で一旦、普通科に入れる。
桜宮高校の教員、在校生、保護者の中には、今までの指導方法を問題ないと思っている人も多い。それを意識改革しなければならない。学校全体の問題になっている。
Q 先生の質が悪いのか?
質が良くないのではない。逆に勝つために一生懸命になっている。
でも、指導方法としては限度を超えているのは間違いない。
指導する側が超えていけない一線がある。
また、教育委員会を含め外部のそれらを監視するような仕組みも必要。
今回の事件は、暴行、犯罪である。
学校の存廃に関わる問題だと言うことを自覚しなければならない。
これまでのやり方をよしとしていては駄目。
隠蔽の問題もある。子どもの状態が認識できていない。
これは、ここだけの問題ではなく、日本全体の意識を変える必要がある。
少なくともスポーツ指導の中で手を上げるのは無意味。
なぜ生徒が自殺をしたのか。それを、きちんと見つめ直すことが必要。
今の学校側と優先順位が違う。
具体的に意識を変える方法を時間をかけて議論しなければならない。
学校側も、だんだんと変えていかなければならないという気持ちになってきている。
カルキュラムが出来ていない体育科に新入生を入れることは出来ない。
だから入試の中止は当たり前。
府立と市立で競い合って、行きすぎた部分もある
進学の問題もある。
実際、顧問の指導を受けたいというのが多い。
高校のクラブ活動自体がおかしくなっている面もある
クラブ活動は付属的な物で、体育科としての教育が本来は大事。
新しい学校方針、クラブ運営の方針が、きちんとできれば再開しても良い。
全部、否定しているわけではない。
Q 法律で規制することをどう思うか?
体罰は、これまでも禁止されていた。
でも、それを隠匿していた。
歯止めがきかなくなる。生徒は、上下関係の中で何も言えなくなる。
法律の問題ではない。
Q 在校生が差別を受けていることに関して
在校生が差別を受けている。
在校生を含めて、当事者意識を持って直していく。
在校生、保護者に認識が足りないのが問題。
Q 教育委員会の責任は、どうするのか?
本来は、教育委員会制度自体を直す必要がある。
橋下市長の発言は、一定の説得力があるように思いました。
日本の教育は、やはり精神論的な部分が強いように思います。
でも、今は、そんな時代ではありません。
もっと、合理的で前向きな教育の方法が出てきています。
だから、ここで抜本的な改革をやらないと、結局、精神論でしか、子どもを教育することができないところから抜け出すことができません。
桜宮高校の改革が、今後の日本の教育を、どうしていくかの指標になるかもしれません。
これからも注目していきたいと思います。
今日の新聞1面トップでは、この話題にも関連する「
いじめ防止基本法案」について詳しく解説されています。ぜひ、そちらもご一読ください。
新聞1面トップ 2013年1月29日【解説】法律や警察の前にできること