【リグミから一言】 本日の朝刊1面トップ記事は、読売、朝日、毎日、日経、東京の5紙すべてが大飯原発再稼働問題です。カギのなったのが、細野原発相との会合後に関西広域連合が発表した声明です。しかし、どの記事を読んでも、関西広域連合が声明を出した本当の理由(本音)が見えてきません。多くの国民が注視する中、政府は自治体の理解が得られつつある、として再稼働に一気に動くようです。政府と地方自治体の双方は、もっと明瞭で納得のいく説明をする必要があります。
讀賣新聞
大飯原発再稼働への動きを伝える記事
- 関電大飯原発3、4号機の再稼働を巡り、関西広域連合(大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、鳥取、徳島の7府県と大阪、堺の2政令指定都市で構成)は、夏場などに限定した再稼働を事実上容認する声明を発表した。
- 野田首相は、枝野経産相、細野原発相、藤村官房長官との閣僚会合で、「関係自治体の一定の理解を得られつつある」との判断を示し、立地自治体の福井県とおおい町にあらためて再稼働の同意を求めていく方針を明らかにした。
- 立地自治体の同意が得られれば、野田首相は6月上旬にも再度関係閣僚会議を開き、再稼働を決定する。
(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/)
朝日新聞
大飯原発再稼働への動きを伝える記事
- 関電大飯原発3、4号機の再稼働を巡り、細野原発相は、関西広域連合(大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、鳥取、徳島の7府県と大阪、堺の2政令指定都市で構成)の会合に出席し、「4月の閣僚会議で決めた安全基準は暫定的なものであり、規制庁発足後の新たな安全基準で再稼働が適切でないとされれば、原発を止めることもありうる」と、理解を求めた。
- 会合後、関西広域連合は原発再稼働について、「暫定的な安全判断であることを前提に、限定的なものとして適切な判断をされるように求める」とする声明を発表した。同連合化の井戸会長(兵庫県知事)は、この声明は「再稼働の適否を述べたものではない」と説明した。
- 野田首相は、「関係自治体の一定のご理解が得られつつあると認識している」と強調し、「立地自治体の判断が得られれば、最終的に4大臣会合でしっかり議論し、最終的に総理大臣である私の責任で判断する」と語った。
(朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/)
毎日新聞
大飯原発再稼働への動きを伝える記事
- 政府は、関電大飯原発3、4号機の再稼働を決定する方針を固めた。
- 関西広域連合(大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、鳥取、徳島の7府県と大阪、堺の2政令指定都市で構成)の会合で、再稼働の大筋の合意が得られたとし、原発立地の福井県が求めていた「電力消費地の理解」などの条件をほぼ満たしたと判断した。
- 野田首相は、6月初めにも関係閣僚と近く会合を開き、決断する。
(毎日jp http://mainichi.jp/)
日経新聞
飯原発再稼働への動きを伝える記事
- 政府は、関電大飯原発3、4号機の再稼働を来週中に正式決定する方向となった。
- 関西広域連合(大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、鳥取、徳島の7府県と大阪、堺の2政令指定都市で構成)が、政府に判断を事実上委ねる方針を決めたことを受けたもの。
- 原発立地県の福井県の西川知事も再稼働を了承する意向であり、野田首相は、「最終的に私の責任で判断したい」と述べた。
(日経Web刊 http://www.nikkei.com/)
東京新聞
飯原発再稼働への動きを伝える記事
- 関西広域連合(大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、鳥取、徳島の7府県と大阪、堺の2政令指定都市で構成)は、関電大飯原発3、4号機の再稼働について、条件付きで政府に最終判断を委ねる声明を発表した。
- これを受け、野田首相は、立地自治体の理解が得られれば、再稼働を最終決定する方針を打ち出した。
- 安全に対する不安が強い国民の声を置き去りにする形で、政府は再稼働に向けて動き出した。
(TOKYO Web http://www.tokyo-np.co.jp/)