2012.03.11 sun
今よりもずっと新鮮で生き生きとした「空気」を作ろう
今よりもずっと新鮮で生き生きとした「空気」を作ろう
2011年12月22日 東京新聞 5面より
「反対意見があっていい」
東京新聞の投稿欄の「ミラー」に掲載された記事です。
日本を覆う「空気」に対して、一石を投じる内容となっています。
たとえば、
・「3・11以後の報道は本当に一律で怖かった」
・「笑ってはいけないかのような風潮もあった」
という文章は、太平洋戦争勃発から70年経った今日、
まるで大本営発表のようだ、と揶揄されてきた大手マスコミの
原発報道の問題を端的に指摘したものです。
続いて、
・「本当に自由な社会は正反対の考えも幾通りもの考えも表に現れてよい社会だ」
・「前向きな言葉があふれている世の中。そうじゃないものがあってもいい」
と述べ、多様性の本当の価値は、
さまざまな側面や可能性に思い至れる精神の自由に
あることを教えてくれます。
最後に、
・「一つの大きな潮流の先には大抵、後に悔いるもととなることが待っている」
・「私たちは歴史に学ばなければならない」
・「何も知らずに間違った流れに巻き込まれないためにもしっかり学んでいきたい」
と結び、しっかりした根拠や骨太の論理に
根差さない「空気」に流されないために、
私たちが自覚すべきことを教えてくれます。
この投稿は、50代の主婦の方のものです。
普通の生活者が、健全な精神で社会を見つめ発言していることを
素晴らしいと素直に感じました。
日本では、いったん「空気」が形成されると、
それが多様な検討や検証を経ないまま、
「世論」として認定されてしまう傾向があります。
もっともっとオープンに議論して、
さまざまな考え方や見方を身につけ、
世界をより立体的に客観的に見られるようになれば、
日本人の得意な「空気」も、
今よりずっと新鮮で生き生きとした、
創造的なエネルギーに変わると思うのです。
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