2012.03.11 sun
2012年3月11日リグミがスタートしました
2012年3月11日リグミがスタートしました
みなさま、こんにちは。
株式会社リーグ・ミリオン社長の梅本です。
リーグ・ミリオンとは「100万人の仲間」という意味です。英語でLEAGUE MILLION、略してLGMI=リグミです。日本の成人男女は約1億人います。その1%が100万人です。普通に生活している日本人の100人に1人が前向きにつながる「場」を創りたい、という思いでリグミを創業しました。
今日で、東日本大震災が発生してから1年が経ちました。大地震、大津波、そして原発事故が重なる未曾有の大災害によって、日常生活の前提は、大きく変化してしまいました。日本国に住む大人として、誰しも日本が抱えている問題から目をそらすことはできなくなりました。
しかし今でも、日本の未来なんてあまりに大き過ぎるテーマで自分には直接関係ない、という人の方が多いと思います。ひょっとすると外野で見ていて、ときどき評論したり野次を飛ばしたりしているかもしれませんが、自分から積極的に事実を調べ、考えて意見を整理し、公に発言し、行動する人はまずいません。私もそうです。政治や社会に関わる大きなことは何もしてきませんでした。
一方で、人は誰しも深い「思い」を持っています。「思い」とは整理された考えだけでなく、胸の中にある感情や感覚を含むものです。私たちは、自分の内側の「思い」を普段は抑え込んでいますが、本当は「思い」を具体化したいと願っています。文学的に言えば、「思い」の赴くところへと旅したいと感じているのです。
自分のいる世界は、本当はどんなところなのか。なんで今ここにいて生活をしたり仕事をしたりしているのか。この世界における自分の役割は何で、どうすればより良い社会を創れるか。そういうことを探究したいと思う気持ちを私たちは持っています。大震災後、そのような「思い」を強めている人が確実に増えています。
そんな中で、もし普通に生活している人々が、安心して「思い」を具体的に表現し共有できる場があれば、今まで避けてきた政治や社会に関わるテーマも、もっと気楽に追求できるのではないか。前向きに社会のテーマについて一緒に議論し、アイデアや知恵を出し合い、協働で意見をまとめ、発表できるのではないか。そう思うようになりました。
このような「思い」を背景に誕生したリグミは、健全なコミュニケーションを通して、パブリック・オピニオンを形成する場です。パブリック・オピニオンとは、多くの人が賛同し自分の見解として主張できる意見、本来の意味の世論となります。 リグミは、健全なパブリック・オピニオンの形成に役立つ客観的な情報、事実の積み上げを大切にします。そして、異なった意見、立場に対して、「第3の視点=サードビュー」を提供することで議論を立体化します。
社会を覆う気分(ムード)に流された世論でなく、良く考え、真実を見据え、一緒に議論して責任をもって発言できるようになるパブリック・オピニオンとしての世論は、社会を良くしていこうとする軸を持つものです。社会的な軸が共有されれば、そこから多くの人々の間で共有される「物語」が紡ぎ出されていきます。健全なプロセスで創造され共有される「物語」は、社会を変革し前進させるエンジンとなります。
日本の針路は、私たち一人ひとりが主体的に考え、議論し、協働で意見をまとめ、決めていく必要があります。子供たちの未来は、私たち大人の健全な判断と行動に委ねられています。世代をつなぐ「大きな物語」を一緒に創り出す活動は、きっと大いに喜ばしいものとなるでしょう。
株式会社リーグ・ミリオン
代表取締役社長
梅本龍夫
代表者経歴
1956年 生まれ
1979年 慶応義塾大学経済学部卒
1985年 スタンフォード大学ビジネススクールにて経営学修士(MBA)を取得
日本電信電話公社(現NTT)、ベイン&カンパニー、シュローダーPTVパートナーズ(現 MKS)を経て、株式会社サザビー(現サザビーリーグ)取締役経営企画室長。同社合弁事業のスターバックス・コーヒー・ジャパン株式会社の立ち上げプロジェクトの総責任者
2005年 有限会社アイグラム創業 代表取締役就任
2011年 株式会社リーグ・ミリオン創業、代表取締役就任
専門分野:経営戦略、経営計画、組織人事、能力開発、発想法、物語法
著書:『数の神話』(発行:コスモスライブラリー)