讀賣新聞
【記事】 東電一括賠償来月から
(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/)
【リグミから一言】 東電が示した賠償モデルは、帰宅困難区域の支払総額が5713万円です。そのうち、1800万円が「精神的損害」という名目です。物理的な損害・損失で推し量れないもの。人間として拠って立つ生活基盤や人間関係、仕事、コミュニティの諸々などがすべて、剥奪されたのです。それは「アイデンティティの危機」です。その代償が1800万円という金額でいいのか。計算できない損失を計算する矛盾を感じます。
朝日新聞
【記事】 10都県でストロンチウム
(朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/)
【リグミの補足】 国際放射線防護委員会(ICRP)によるとストロンチウムは、1ベクレル吸入した場合、がんなど健康への影響は放射性セシウムの4~5倍大きいと評価しています。ただし、文科省が発表したストロンチウム90とセシウム137、134の比率は、最も高率の秋田県でも625分の1で、低い千葉、東京、神奈川では1万分の1以下です。健康や環境への影響はまずない、というのが専門家の見解のようです(朝日新聞社会面)。放射線はさまざまな種類があるのに、セシウムやヨウ素ばかりが報道されるのを不思議に思っていましたが、「事故の影響でセシウムやヨウ素など主要な核種の検査を優先したため、ストロンチウムの分析が遅れた」ためと文科省は説明しています(朝日新聞1面)。他の核種はどうなのでしょうか。
毎日新聞
【記事】 ツアーバス仲介禁止
(毎日jp http://mainichi.jp/)
【リグミから一言】 旅行会社とバス事業者の「安全運行の責任」が分断されない形になるのは、一歩前進だと思います。
日経新聞
【記事】 トヨタ、カーシェア参入
(日経Web刊 http://www.nikkei.com/)
【リグミから一言】 消費者マーケットを長く見てきている三浦展さんは新著『第四の消費』で、2005年から新しい消費トレンドが起きていると言います。今までモノを私有することが当たり前だった消費形態が、「共有主義」に移行しているという見立てです。カーシェアやシェアハウスはその代表です。三浦さんは、この新しい時代感覚の背景には、「個人重視から社会重視」への変化、つながり志向があると見ます。消費が新しい時代感覚を身にまといつつあります。企業にとってはモノが売れなくなる厳しい時代ですが、シェア=共有という新しい生き方に対応することで、新しい商機が生まれます。
東京新聞
【記事】 7割、過労死基準以上
(TOKYO Web http://www.tokyo-np.co.jp/)
【リグミから一言】 この企業リストに入らない小売・飲食系の現場でのサービス残業の実態など、制度の背後に隠れた労働環境の劣悪さの方がより深刻な問題だと思います。また、ノマド的な仕事スタイルがこれから大手企業の中にも次第に浸透するはずで、そうすると、ネットにつながっている限り仕事は24時間続く可能性があり、「サービス残業」の常態化も懸念されます。仕事という「スイッチ」のオン・オフを柔軟にできる手立てが必要です。
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