【リグミの解説】 本日の読売新聞の「政府・事故調の記事」と、毎日新聞の「大津市のいじめ問題の記事」と、東京新聞の「エネルギー政策の国民的議論の記事」に通底するテーマがあることに気づかされます。そのキーワードは「責任を負う」ということだと思います。一言で責任といっても、そこにはいろいろな意味があり、限界もあります。それでも、逃げずに責任を負っていくことではじめて、つらい失敗や惨状から貴重な学びを得ることができ、それを未来の成長につなげることが可能となります。
讀賣新聞
【記事】 福島第1「第2より不適切」
(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/)
【リグミから一言】 政府・事故調の最終報告の概要を伝える記事です。先に公表された国会・事故調と合わせて、徹底した検証と活用を求めたいと思います。特に、東京電力の経営体質問題にまでメスを入れる必要があります。それは、経産省をはじめとする官僚組織の体質問題と一対のものです。「原因責任」と「結果責任」の両方を曖昧にし、隠ぺいしようとするのが、日本の権力機構の構造問題です。ここが正されない限り、国民の不安と不信は払拭できません。そして問題は再発します。
朝日新聞
【記事】 シベリア鉄道復権 ~動く極東
(朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/)
毎日新聞
【記事】 校長、いじめの認識否定
(毎日jp http://mainichi.jp/)
【リグミから一言】 読売新聞の政府・事故調の記事に対するコメントを繰り返します。「原因責任」と「結果責任」の両方を曖昧にし、隠ぺいしようとするのが、日本の権力機構の構造問題です。教育現場も同じです。「いじめ」は、社会の縮図です。大人たちが毅然とした態度で責任を取る姿を見て、子供たちは学びます。同時に、大人たちが、何があっても自分のことを守ってくれるんだと知ることで、子どもたちは救われます。徹底して追求する。でも、叩くだけで終わりにしない。今回報道されている事件が、全国で日常的に繰り返されている「いじめ」に真正面から取り組む貴重な第一歩となることを願います。
日経新聞
【記事】 KDDIがスパートTV
(日経Web刊 http://www.nikkei.com/)
東京新聞
【記事】 原発比率、議論深まらず
(TOKYO Web http://www.tokyo-np.co.jp/)
【リグミから一言】 「国民的議論」の実践の難しさを感じさせる記事です。かつては、国のエネルギー政策は国民不在で決められていました。しかし、3.11以降に新しいムーブメントが起きています。国民が主体者であり当事者であるという民主主義の基本点に立ち戻る意識であり、行動です。民主党政権もそのことを意識すればこそ、今回のような取り組みを進めているのだと思います。やり方の巧拙はあるでしょうが、やり続け向上させていくことで、新しい価値が創造されると期待しています。
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