【リグミの解説】 本日の1面トップは、読売が「原発の活断層問題」で、東京新聞が「代々木公園で開催された反原発集会」です。
活断層問題
保安院は、全国の原発周辺の活断層を見直しており、志賀原発の他に、関西電力美浜原発、同高浜原発、東北電力東通原発などの再調査を指摘しているそうです。再稼働した関西電力大飯原発の直下にも活断層があるのではないか、という報道が過去にされています。あらゆる可能性を想定し、調査を進めることを求めたいと思います。
反原発集会
代々木公園で開催された反原発集会は、警察発表でも7万5000人であり、「10万人集会」という主催者の呼び掛けが奏功したものとなったようです。
各紙の記事タイトルです:
読売新聞: 「最大規模の脱原発集会」(社会面)
朝日新聞: 「脱原発 怒りの炎天下」(社会面)
毎日新聞: 「脱原発 人の波」(1面) 「『子供と未来のために』 目立つ家族連れ、若者」(社会面)
日経新聞: 「脱原発訴え 大規模集会」(社会面の小さな記事、写真なし)
東京新聞: 「さよなら原発『17万人』集う 酷暑の中、最大規模」(1面トップ) 「政府のふるさと奪われた」(2面) 「行動しよう 脱原発市民」(社会面の見開き記事)
過去の首相官邸前の反原発デモの盛り上がりを報道しなかった読売新聞ですが、今回は社会面に写真付きで報道しました。遅まきながら、国論を二分する原発問題の片側の動きもカバーする姿勢になったようです。各紙の報道姿勢や拠って立つ「主義」に引き続き、注目したいと思います。
讀賣新聞
【記事】 志賀原発直下、活断層か
(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/)
【リグミのコメント】 保安院は、全国の原発周辺の活断層を見直しており、志賀原発の他に、関西電力美浜原発、同高浜原発、東北電力東通原発などの再調査を指摘しているそうです。
「誰が見ても活断層を疑うケース。なぜ、詳細な調査をせず、北陸電力の説明を素通りさせたのか理解できない」という保安院幹部の言葉が2面に掲載されています。それに対して北陸電力は、「当社としては問題ないと思っているが、保安院から指示があれば適切に対応したい」といコメントを発表しています。これだけ両者に認識にギャップがあると、電力会社の経営力と自浄力を期待するのは無理なのだろうと感じてしまいます。原発事故の深刻さを体験した今、規制当局の動きを待つことなく、自らどんどん動いてリスクの除去に邁進し、積極的に情報公開するのが経営のあるべき姿です。
朝日新聞
【記事】 ウナギ取引、規制検討
(朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/)
毎日新聞
【記事】 正恩氏の最側近解任
(毎日jp http://mainichi.jp/)
日経新聞
【記事】 イラク融資、26年ぶり
(日経Web刊 http://www.nikkei.com/)
東京新聞
【記事】 さよなら原発、「17万人」集う
(TOKYO Web http://www.tokyo-np.co.jp/)
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