【リグミのコメント】 本日の1面トップは、日経新聞が「若者の雇用問題」、東京新聞が「老舗雑誌の女性編集長」です。日本の将来を担うのは、若者と女性です。世代間の格差、ジェンダー間の格差を埋めることで、日本の活力は倍増するのではないでしょうか。それは中高年層と男性陣にとって決してネガティブな話ではありません。守るのでなく攻める。そのことで国が栄え、「ウィン・ウィン」の社会が実現します。
讀賣新聞
【記事】 男女産み分け、タイで90組
- 男女産み分けをタイに渡航して行った夫婦が2012年だけで90組いた。男女産み分けは、日本では原則として認められていない。読売新聞が、日本人がよく利用するタイ・バンコックの2つの医療機関を取材してわかった。
- 精子と卵子を体外で受精させた受精卵の染色体を子宮に戻す前に調べる「着床前診断」という方法を用いることで、確実に産み分けができる。
- 日本人夫婦の男女産み分けは、2009年に50組、2010年に61組、2011年に103組と増えている。男女産み分けは「医療ではなく親の身勝手」との批判が強く、倫理面での議論を呼びそうだ。
(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/)
【リグミから一言】 「白熱教室」で有名なハーバード大学のマイケル・サンデル教授が日本で初めて講義をしたとき、「男女の産み分け」について問いを発してました。科学が進歩し、テクノロジーが発展したからといって、親のエゴを無条件に許容していいのだろうか。サンデル教授の問い掛けは重いものがありました。時代は、「命は選別する」ことを日常にしようとしているのでしょうか。「命は授かるもの」という原点を思い起こす時期に来ています。
朝日新聞
【記事】 オスプレイ事故調に圧力
- 米空軍の新型輸送機がアフガニスタンで不時着して4人が死亡した一昨年の事故で、事故調査委員長が上官から内容を変更するように圧力をかけられたことがわかった。2010年9月まで空軍仕様のオスプレイCV22を運用する空軍特殊作戦司令部に勤めたドナルド・ハーベル退役准将が朝日新聞に証言した。
- 調査委は、事故で死亡した操縦士が出力を上げようとしたのに十分な推進力が得られなかったという見方を報告書に盛り込んだ。しかし、司令部長官は、「いかなるエンジンの不調があったとも考えられない」と強く反発し、報告書の作り直しを命じた。
- 調査委が内容を変えないまま報告書を提出したところ、司令部はオスプレイの開発を担当した米軍の部署の独自の事故分析を依頼し、エンジンの不具合は事故と関係ないとい公式見解を出した。
(朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/)
【リグミから一言】 オスプレイの沖縄配備問題に一石を投じる記事です。
毎日新聞
【記事】 都市高速損傷13万ヵ所
- 全国に6つある都市高速道路で補修の必要な損傷箇所が13万ヵ所に上ることがわかった。毎日新聞の取材による。
- 首都高速は4年間で約1.9倍の約9万6600箇所(2009年)、阪神高速は約3.6倍の約2万9000箇所(同)に急増している。
- いずれの管理会社・公社も「すぐに大規模な道路や高架橋の損壊につながることはない」としているが、老朽化や交通量の多さから急速に傷みが進んでおり、補修が追いつかない状況だ。
(毎日jp http://mainichi.jp/)
日経新聞
【記事】 明日担う力に陰り ~働けない若者の危機
- 学校を出た24歳以下の10人に1人が失業し、2人はアルバイトなど不安定な仕事に就いている。
- 就職を希望しながら卒業時に就職が決まっていない人は、2011年春に7万5千人となり、3年で倍増した。15歳~34歳の約170万人が正社員を希望しながら非正規労働を余儀なくされている。
- 日本はいつの間にか若者に仕事を与えられない国になってしまった。明日を担う若者に仕事と希望を見つけることは、すべての国民に突きつけられた課題だ。
(日経Web刊 http://www.nikkei.com/)
【リグミから一言】 日本の完全失業率は5%未満(「労働力調査」)です。統計的な一貫性は不明ですが、この記事によれば若年層の失業率は約10%という計算になり、全体平均の2倍以上の状態ということになります。就職できても、収入が低く不安定な立場の非正規雇用も多い状況です。社会の突破力を高めるには、若者に力を発揮してもらうことが必須です。守る雇用だけでなく、攻める雇用がもっともっとあっていいと思います。人財に投資をしなければ未来は創造できません。
東京新聞
【記事】 女性編集長、新風
- 硬派の総合論壇誌に俳句専門誌、純文学の文芸誌など、男性が編集長を占めてきた老舗雑誌で最近、女性編集長が目立つ。
- 岩波書店の総合論壇誌「世界」で、清宮美雅子さんが初の女性編集長に就任した。角川学芸出版の「俳句」は鈴木忍さんが初の女性編集長に。大手文芸誌5誌のうち、現在は3誌が女性編集長だ。
- 「女性であることを意識しない」と彼女たち。気負いなく誌面に新風を吹き込もうとしている。
(TOKYO Web http://www.tokyo-np.co.jp/)
【リグミから一言】 典型的な中高年男性の世界と思われた総合論壇誌に女性編集長が就いているのは画期的なことです。あらゆる分野で女性が力を発揮し活躍することで、日本は再生していくと思います。
【本日の新聞1面トップ記事】アーカイブ