【リグミのコメント】 毎日新聞と東京新聞の1面トップで、大津市の市立中学で男子生徒が自殺した事件で滋賀県警が学校と市教委を家宅捜索したことを報じています。こういう事件が報道されるたびにいたたまれない気持ちになります。なぜいじめは繰り返されるのか。教育現場はどこまで事実を正しく把握し、正確に情報公開しているのか。そして何よりも、再発させない教育とはどうあるべきなのか。警察が介入しなければ事実解明すらできないようでは、出発点に立てません。何が学校で起きているのか、学校、家庭、社会はどう対応していったらいいのか。事実解明されたあとに、本当の課題が浮上してきます。
『悪の葉っぱに斧を向ける者は千人いても、根っこに斧を向ける者は一人しかいない』
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー (「今日は何の日?」より)
讀賣新聞
【記事】 小沢新党、49人で発足
(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/)
【リグミの解説】 小沢新党は衆院で民主、自民に次ぐ第3党、参院では公明党に次ぐ第4党になりますので、政治を流動化させる大きな勢力といえます。ただ、頭数はありますが選挙基盤の弱い新人も多く、大臣経験者は小沢氏と山岡氏の2名だけであり、全体的に人材不足であると指摘されています。小沢氏は、衆院解散総選挙をにらんで作戦を考えていると思われますが、自党の弱さを補う連携戦略を打ち出すのでしょうか。
小沢新党が掲げている方針は「消費増税反対」と「原発再稼働反対」となりますが、この2点で主張が近いのは、みんなの党、共産党、社民党となります。大阪維新の会もどちらかというと近い立場となります。一方で対極にあるのが民主党、自民党、石原新党となります。公明党は消費増税は賛成ですが、原発再稼働は中立的な立場です(読売新聞4面記事参照)。連携があるとすれば、政策面を中心とするのが論理的には正しいと思いますが、実際には別の動きになるかもしれません。
朝日新聞
【記事】 政府が東電に1兆円除染費請求
(朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/)
【リグミから一言】 東電が除染費用を引き受けた場合には、東電の利用者が電気料金の値上げという形で負担。政府が除染費用を負担した場合には、国民全体が税金という形で負担。単純化した構図としては、こう見えます。国策として進めてきた原子力発電事業が引き起こした深刻な事故の費用は、誰が負担すべきなのでしょうか。電力事業者と支援銀行をはじめとする債権者が負担するのが、株式会社の基本ですが、ここではそういう常識は機能していません。原発をどうするかは、国民全体が「当事者」として主体的に選択すべき課題になっています。
毎日新聞
【記事】 中2自殺で学校捜索
(毎日jp http://mainichi.jp/)
日経新聞
【記事】 ヤマダ電機がベスト電器を買収
(日経Web刊 http://www.nikkei.com/)
【リグミから一言】 ベスト電器は1953年創業で、1979年から1996年まで業界首位でした。一方、ヤマダ電機は20年遅れの1973年創業で、2001年に業界首位に躍り出ます。規模がものを言う業界での栄枯盛衰を見る思いです。
東京新聞
【記事】 いじめ自殺で中学捜索
(TOKYO Web http://www.tokyo-np.co.jp/)
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