【リグミの解説】
イチロー4000安打達成
ヤンキースで活躍するイチロー選手が、日米通算4000安打を達成しました。本日の新聞1面は、読売と毎日が2番記事で大きく扱っています。夏の甲子園野球を主催する朝日は、「前橋育英、初出場V」を優先して大きく載せていますが、イチロー選手の快挙は4番記事で顔写真入りで伝えています。
単純比較できない日米の記録を合算することに、どれだけの意味があるのかはわかりませんが、4000本という数はけた外れであることは間違いありません。メジャーリーグでは、ピート・ローズとタイ・カップの2人だけです。日本プロ野球では、張本勲さんの3085安打が最高です。
メジャーでの3000安打をめざして
ピート・ローズさんは、大リーグと日本のプロ野球では試合数や移動距離が違い、米国では時差の影響も大きいため、「大リーグだけで放った私と（イチロー選手の）日米通算とは価値が全然違う」と語っています。ただ、「異国で野球をすることは、とてもストレスがかかる。１年目から結果を出したのだから、本当に素晴らしい」と称賛。
現在のイチロー選手のメジャーでの安打数は、2722で歴代59位です。今後、メジャーリーグ3000安打を達成する可能性を示唆しています。メジャーリーグには、「3,000 Hit Club」（3000安打クラブ）があるそうです。現在、28人が所属しています。イチロー選手がこの名誉あるクラブのメンバーになる可能性は十分あります（参照：
Wikipedia）。
諦めない人、諦める人
イチロー選手は、インタビューで「諦められないんですよ。いろいろなことを。諦めない自分がいることに諦めている。野球に関しては妥協はない」と語っています。どの選手よりも早く球場に入り、黙々とルーティンをこなすイチロー選手の姿を見ると、非凡は平凡の徹底した積み重ねの先にあることを知ります。
最近、ある知人が、幼少の頃からプロ野球選手を夢見て研鑚を積んでいたことを知りました。彼は自分の夢を信じて疑わなかったですが、高校生になったある日、甲子園常勝校の2軍と試合をして、コールド負けを喫してしまいました。体格、技量のすべてにおいて彼我の差を思い知り、すぱっとプロ野球の夢を捨てたそうです。現在は大阪でレストランを運営し、東京での出店を夢見ています。
「夢を見る力」が学びと成長をもたらす
イチロー選手は、野球という世界における天才です。天才は、努力し続けられる才能の人であると共に、学び成長することに限界を設けない人を指すのだと思います。こうした人々は、例外なのではなく、人間の可能性のひとつの突出した事例といえます。その源にあるのは、「夢を見る力」です。
鈴木一朗少年は、小学校6年の時に「僕の夢は、一流のプロ野球選手になることです」と書いています。そして、この作文の最後には、「僕が一流の選手なって試合に出られるようになったら、 お世話になった人に招待券を配って、応援してもらうのも夢の一つです。とにかく、一番大きな夢は、プロ野球の選手になることです」と書かれています（参照：KandaNewsNetwork KNN「イチローの作文『僕の夢』小学校６年生の時の作文」）。
ひとつの夢を見続け、それを実現できる人はしあわせです。その雄姿を見て、周りの人もしあわせになったり、勇気や希望をもらったりします。でも、夢破れることの方が多いのが人生です。そんな「転機」を迎えたとき、人間の器が問われます。私の知人のように、つらい選択をし、新しい道に進む人もいます。知人は「飲食業は天職です」と明るく語っています。「夢を見る力」とは、人を学びと成長に導く駆動力であり、創造力です。
（文責：梅本龍夫）
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- 【独自取材】 「工業品の例外阻止 TPP交渉入り 日本方針 医療機器や複写機 新興国の『関税維持』けん制」
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http://www.yomiuri.co.jp/sports/mlb/news/20130822-OYT1T01175.htm?from=ylist - 【独自取材】 「前橋育英、歓喜の頂点 夏の甲子園」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20130822-OYT8T01426.htm
（YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/）
- 【独自取材】 「米豪、対日協議を先送り TPP 関税交渉さらに短期化 閣僚会合『年内妥結に努力』」
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201308220651.html?ref=reca - 【独自取材】 「前橋育英、初出場V 目配り、瞬発、攻める守備」
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（朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/）
- 【独自取材】 「秘密保全法案 公務員漏えい、懲役10年 一気に厳罰化」
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（毎日jp http://mainichi.jp/）
- 【調査記事】 「『尖閣前に戻らず』3割 中国事業の売上高 戦略拠点 8割なお重視 進出企業調査」
http://www.nikkei.com/article/DGKDASDX22008_S3A820C1MM8000/ - 【連続企画】 「透明性向上ひるめば淘汰 ガバナンス改革には ～大学は変われるか―『決める組織』へ4.」
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF2200P_S3A820C1MM8000/
（日経Web刊 http://www.nikkei.com/）
- 【独自取材】 「瀬戸際の汚染水処理 増え続けるタンク群 福島第一、上空ルポ」
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/news/CK2013082302000125.html
（TOKYO Web http://www.tokyo-np.co.jp/）
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2013.08.23 fri
